夢小説ブログ
☆ブログで短編夢小説☆ NARUTO・進撃・ブリーチ・D灰あたりでのんびり更新。 こっちに載せるくらいなら本家サイトでしろって?(´・ω・`)えへへ…
明けない梅雨(カカシ)
- 2014/07/25 (Fri) |
- NARUTO |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
お相手:カカシ
夢主:くノ一(上忍)
「今日も雨…ねぇ」
まぁ、梅雨だから仕方ないんだろうけど。
「ん~、今日はこのままで行くか」
鏡の前で腰まである長い髪を朱色の紐でしばり、そのまま全身の乱れがないか確認。
そして、そのまま後ろにある写真に手を合わせる。
「父様、行ってきます」
「冷たい…」
待機所まで水たまりを避けて歩いてみたけれど少し濡れてしまった。
出かける寸前までは霧雨だったのに、玄関を出て数分で土砂降りの雨では全く濡れないというのも無理で…。
バッグから出したタオルで濡れたところを拭きながら古びたドアを開け中に入ると、
中には気だるそうに窓際の長椅子に座るカカシがいた。
あまり関わりたくないタイプだが、一応先輩なので軽く頭を下げて少し離れた所に座ろう。
「カカシさん、お疲れ様でッ……痛ッ!」
突然に遮られた言葉、そして痛み。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。
だが、近い距離にカカシの膝が視界にあることで現状を把握した…。
どうも頭を下げきったところで髪を引っ張られたようで、
カカシの前に両膝をつく格好になってしまった。
”何をするんだ’’と睨み訴えるが、開けられた瞳からは冷ややかな視線だけ。
「前から思っていたけど、俺、君に何かしたかな?」
言い方は優しいが、自分を見る瞳が先程から全然変わってない。
何を考えているのかわからなすぎて、気持ち悪い…なんて、言えるわけがない。
忍だから、そう簡単にわかられてもアレだが…。
「ねぇ、聞いてる?」
しびれを切らしたかのようにもう一度髪を引き上げられた時は、両方の目が開かれてた。
それにしても、ここまでされる覚えはない。
「カカシさんこそ、何故そんなに私に敵意を」
今だ髪を掴んでいた手を叩き払い、膝についた埃をはらいながらカカシを見ると忌々しいものでも見るかのような目…。
「それ」
そう言って指差してきたのは、私の髪だった。
「それが本当の色なの?」
あぁ…。
この髪の色か。
私だってこんな色好きじゃない。
だから毎日色を変えていたのに。
好きでこんな色になったわけじゃない。
最初は好きだった。
だって、父様と同じ色だから…。
でも、はたけカカシを見た日からキライになった。
「そうです、この色が私の髪の色です」
乱れた髪を縛り直しながら言うと、自分で聞いておきながら”あ、そう”と、適当な返事。
「名前、なに?」
何で名前…っていうか、知らなかったのか。
はぁ…。
だいたい調べてわかっているんじゃないの?
面倒くさい人。
「翡翠。氷室 翡翠です、父は」
「いい」
何を今更…
「父は、はたけサクモ。はじめまして、お兄様」
夢主:くノ一(上忍)
「今日も雨…ねぇ」
まぁ、梅雨だから仕方ないんだろうけど。
「ん~、今日はこのままで行くか」
鏡の前で腰まである長い髪を朱色の紐でしばり、そのまま全身の乱れがないか確認。
そして、そのまま後ろにある写真に手を合わせる。
「父様、行ってきます」
「冷たい…」
待機所まで水たまりを避けて歩いてみたけれど少し濡れてしまった。
出かける寸前までは霧雨だったのに、玄関を出て数分で土砂降りの雨では全く濡れないというのも無理で…。
バッグから出したタオルで濡れたところを拭きながら古びたドアを開け中に入ると、
中には気だるそうに窓際の長椅子に座るカカシがいた。
あまり関わりたくないタイプだが、一応先輩なので軽く頭を下げて少し離れた所に座ろう。
「カカシさん、お疲れ様でッ……痛ッ!」
突然に遮られた言葉、そして痛み。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。
だが、近い距離にカカシの膝が視界にあることで現状を把握した…。
どうも頭を下げきったところで髪を引っ張られたようで、
カカシの前に両膝をつく格好になってしまった。
”何をするんだ’’と睨み訴えるが、開けられた瞳からは冷ややかな視線だけ。
「前から思っていたけど、俺、君に何かしたかな?」
言い方は優しいが、自分を見る瞳が先程から全然変わってない。
何を考えているのかわからなすぎて、気持ち悪い…なんて、言えるわけがない。
忍だから、そう簡単にわかられてもアレだが…。
「ねぇ、聞いてる?」
しびれを切らしたかのようにもう一度髪を引き上げられた時は、両方の目が開かれてた。
それにしても、ここまでされる覚えはない。
「カカシさんこそ、何故そんなに私に敵意を」
今だ髪を掴んでいた手を叩き払い、膝についた埃をはらいながらカカシを見ると忌々しいものでも見るかのような目…。
「それ」
そう言って指差してきたのは、私の髪だった。
「それが本当の色なの?」
あぁ…。
この髪の色か。
私だってこんな色好きじゃない。
だから毎日色を変えていたのに。
好きでこんな色になったわけじゃない。
最初は好きだった。
だって、父様と同じ色だから…。
でも、はたけカカシを見た日からキライになった。
「そうです、この色が私の髪の色です」
乱れた髪を縛り直しながら言うと、自分で聞いておきながら”あ、そう”と、適当な返事。
「名前、なに?」
何で名前…っていうか、知らなかったのか。
はぁ…。
だいたい調べてわかっているんじゃないの?
面倒くさい人。
「翡翠。氷室 翡翠です、父は」
「いい」
何を今更…
「父は、はたけサクモ。はじめまして、お兄様」
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