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☆ブログで短編夢小説☆ NARUTO・進撃・ブリーチ・D灰あたりでのんびり更新。 こっちに載せるくらいなら本家サイトでしろって?(´・ω・`)えへへ…

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別々の道 (カカシ)

お相手:カカシ
夢主:くノ一

※不倫設定なので、カカシが結婚しているのはイヤとかいう人はスルーでお願いします。
※名前変換では、苗字は入力しなくていいです。









はぁ、はぁ…。

あの木を過ぎてもう少し山を登るとあの人が待っている。






屋根伝いに飛び移り、里の端まで来た。

そこから先は大きな木々が茂った森。

森を駆け抜けると視界が開ける。

真っ暗なところから一気に里の明かりが見えとても綺麗。


二人のお気に入りの場所。


すでに来ているあの人の背中に抱きついた。


「おまたせ、カカシ」

「お疲れ、翡翠


里では季節はずれの冬に花火があがる。

その日だけは、何としてでも時間を作ってた。

「ごめんね、任務が長引いてしまって。その代わりに、ほら、これ」

にっこり笑いながら差し出したお酒。

カカシはわかってたかのように、懐からおちょこを二つ出してきた。


「あ、今年はその銘柄なんだね。中々手に入らないってアスマが言ってたヤツ」


「ふふふ、そうよぉ。この日のために手にいれてきたのよ」

『アスマには内緒ね』とウインクしてみると、カカシは『りょーかい』と同じくウインクをかえしてくれた。


「さぁ、翡翠。そろそろ始まるから、こっちにおいで」

そう言って脚をぽんぽんっと叩くカカシ。


私の特等席。

小さな子供みたいだけれど、あぐらをかいたカカシの脚のところにすっぽり納まり、後ろから抱きしめられるのが好き。



花火が上がり始め、お酒のせいで二人の体温も上がり始めた。

真冬だというのに全然寒くない。それどころか熱いくらいだ。

「カカシ、今年の花火も綺麗だねぇ。雪がちらつく中、花火が見れるなんて素敵」


後ろから回された、たくましい腕。

その腕に自分の腕を絡ませた。

「あと何回、こうやって二人でみれるんだろうね」

「そうだねぇ、あと何回だろう」


カカシは優しい声とはうらはらに、少し乱暴にキスをしてきた。

「あっ…ふっ、んっ…」


しまった…


「ごめん、カカシ。はずすから怒らないで」

慌ててはずそうとしたら、カカシに先にはずされてしまった。


「コレは、帰るまで預かっておくよ。今は、オレだけの翡翠でいて」


カカシの手のひらで光るソレは、もう何年も前に他の男のものになったという証。

「うん、本当にごめんね。カカシもはずしてくれてるのに」



そう…、カカシも他の女のもの。


それぞれにパートナーがいる。

こんなことはいけないとわかっている。

それでも、やめる事は出来ない。




年に一度の逢瀬。

カカシも私も本当の自分に戻れる日。

あの日を思い出しながら。

そして、毎年同じ疑問を投げかける。




「ねぇ、カカシ。何で私達は別々の道を選んじゃったんだろうね」







頂き物:大好きな絵師様からです。

お名前出していいか聞くの忘れたのであえて出しません!

わかる方、おられるはず^^

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